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黄砂の症状と予防法について

 

春先を中心に、黄砂が日本へ飛来することがあります。

 

中国大陸やモンゴルの砂漠地帯で巻き上げられた細かな砂粒が風に乗り、数日かけて広い範囲を漂います。

 

目や喉、肺などへの影響が出ることがあるため、特に高齢者や持病のある方は注意が必要です。

 

■ 黄砂による主な症状

・目のかゆみ・充血・流涙

・のどの違和感、乾燥感、咳

・鼻水、鼻づまり、くしゃみ

・気管支喘息の悪化、呼吸のしづらさ

・肌のかゆみ、かぶれ、敏感肌の悪化

 

これらの症状は、黄砂そのものに加え、花粉や PM2.5 が重なることで悪化することがあります。特に高齢者や心肺機能が弱い方は症状を見逃さず、日頃からの対策が大切です。

 

 

■ 日常的な予防法

①外出時の対策

・マスクを着用する(高機能マスクや不織布マスクが望ましい)。

・サングラスやゴーグルで目を保護する。

・帽子や長袖で肌の露出を減らし、砂粒の付着を防ぐ。

・外出後は衣類や髪についた砂を払い、シャワーで洗い流す。

 

②室内環境の整備

・窓を閉め、空気清浄機を活用する。

・換気をする際は、飛散の多い時間を避け、短時間で行う。

・適度な加湿を保ち、のどの乾燥を防ぐ。

 

③健康管理

・こまめな水分補給でのどの乾燥を防ぐ。

・鼻腔の清潔を保ち、自然な防御機能を維持する。

・花粉症や喘息などの基礎疾患がある場合は、処方薬や予防薬を医師の指示に従って使用する。

・十分な睡眠をとり、体力を保つ。

 

④洗濯・衛生

・外出時の衣類は分けて洗濯し、砂粒の持ち込みを防ぐ。

・靴は玄関で管理し、室内に持ち込まない。

 

■ 高齢者・介護が必要な方へのポイント

・黄砂の飛来情報をこまめに確認し、必要に応じて外出を控える。

・室内の湿度を 40~60% に保ち、乾燥対策を徹底する。

・呼吸状態の変化を家族や介護者が日々観察し、異変があれば早めに医療機関へ相談する。

 

■ 受診の目安

・咳が長引く、息苦しさが強い、のどや目の痛みがひどい場合

・発熱や全身のだるさがある場合

・持病の悪化を感じる場合

 

 

黄砂は季節性の現象ですが、適切な予防と早めの対応でつらい症状を軽減できます。

私たち訪問看護ステーションでは、在宅での生活の中で感じる不安や不便を少しでも軽くできるようサポートいたします。ご家族と連携し、個々の体調に合わせた対策を一緒に考えていきましょう。

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