安全運転管理者講習『安全運転とは』
いちむじん訪問看護ステーションでは、管理者と副管理者が年に1度『 安全運転管理者講習』を受講し、社内研修にてスタッフと受講内容を共有しています。
今年は、『安全運転とは』というテーマで実施いたしましたので、その内容の1部を掲載させていただきます。
●安全運転とは
車両を運転する際、交通ルールや常識に則って、周囲の車両や歩行者などに十分な注意を払い事故を起こさないよう努めることです。
安全運転を遂行することで、自分自身や同乗者だけでなく周囲の人々の安全にも貢献し、交通事故による損害や被害を減らすことに繋がります。
警察庁には、交通事故防止のために定められた『安全運転5則』という原則があります。
●安全運転5則
①安全速度を必ず守る
法定速度や制限速度の遵守はもちろん、状況に応じて安全に走行できる速度での運転を心掛けましょう。
雨や雪、濃霧、道路の状況や見通しの良し悪しに合わせて速度を調整する。
人通りが多い箇所は車間に余裕を持ち、スピードを落として走行する。
学校が近辺にある場合は、児童が急に飛び出してくることを想定したり、高齢者が多く利用する施設の近辺は周りをよく見渡して走行したりするなど、速度と共に慎重な運転を心掛けましょう。
②カーブの手前でスピードを落とす
カーブは見通しが悪くなる上、スピードを出していると遠心力で曲がりきれない、対向車線をはみ出すといった危険が生じることもあります。
安全に走行するには、カーブの手前から十分にスピードを落とし、ゆとりを持った車間距離でハンドルを切りましょう。
③交差点では必ず安全を確かめる
交差点は、あらゆる方向から人や自転車、バイクなどが行き交うため、集中して走行する必要があります。例え標識が見当たらなくても、周りの安全状況を確認して走行することを心掛けましょう。
④一時停止で横断歩行者の安全を守る
歩行者が信号機のない横断歩道を渡ろうとしている場合、車は一時停止しなければならないと道路交通法で定められています。
しかし、JAFが実施している「全国調査:信号機のない横断歩道実態調査2022」では、そのような場面での車の一時停止率は39.8%という結果でした。つまり、歩行者が横断歩道を渡ろうとしているにも関わらず、およそ6割の車が停止せず歩行者の目の前を通過するという危険な運行をしているのです。
元来、歩行者に優先権があります。「歩行者が待ってくれるだろう」と考えることは、大変に身勝手でありリスクの高いことだとの認識が必要です。横断歩道がなかったとしても、徐行や一時停止を心掛けましょう。
⑤飲酒運転は絶対にしない
誰もが理解していることですが、飲酒運転は言語道断。飲酒運転は酒類を提供したお店や人、同乗者も罪に問われます。飲酒運転での交通事故死亡率は、飲酒をしていない時のおよそ8倍という統計もあります。「飲んだら乗るな」を徹底しましょう。
事故を起こさず、安全運転を意識付けるために、基本に立ち返って『安全運転5則』を意識しましょう。